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月別アーカイブ: 10月 2013

SAKURA Internet Inc.

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Policy Base Routing実装例について

vyatta-pbr-design-flow2013みなさま、こんにちは。さくらインターネット研究所 松本です。

VyattaCore 6.5R1から導入されているPolicy Base Routingの実装方法について解析を行いましたので共有致します。

(※高画質なデータはこちらをどうぞ)

Linux上でのipコマンドやiptablesの設定を、いかに簡単なコマンド体系で整理されているかが確認できます。

特定トラフィックにiptables上でMARK付けを行い、そのトラフィックが来た際にipコマンドで設定された特定ルート・テーブルを参照する仕組みは、たいへん良く出来た仕組みだと感じます。

VMware ESXiへのInfiniBand導入メモ

ib-esxi5.1howtoみなさま、こんにちは。さくらインターネット研究所 松本です。

今回はVMware ESXi 5.1へのFDR 56Gbit/s InfiniBand Driverの導入メモを共有いたします。

設定は至って簡単で、ベンダーから提供されるパッケージを管理コンソール上でインストールするだけです。

VMware vSphere Client上からネットワークアダプタを確認すると、見たことのない速度でリンクアップしているのを見ることができます。

 

Hybrid Memory Cube量産化へ

hmc20131003みなさま、こんにちは。さくらインターネット研究所 松本です。

次世代メモリ技術HMCの最新動向でもご報告させて頂きました、HMC(Hybrid Memory Cube)ですが、いよいよ製品化に向けたサンプル出荷が始まったようです。(Micron社プレスリリースより)

Densities: 2GB, 4GB
Memory Bandwidth (MAX): 120 GB/s, 160 GB/s

DDR3 DIMMと比較して15倍のメモリアクセス性能向上を図ったとの既述もあります。

今後の量産化が待ち遠しい限りです。

SSLデータ転送とボトルネックについて

sslshader-breakdownみなさま、こんにちは。さくらインターネット研究所 松本です。

TCP/IPやSSLなどのボトルネックを考える場合、USENIX NSDI11でも発表のあったSSLShaderが役に立ちます。

SSLShader: Cheap SSL Acceleration with Commodity (PDF) Processors Keon Jang and Sangjin Han, KAIST; Seungyeop Han, University of Washington; Sue Moon and Kyoungsoo Park, KAIST

この中ではSSL通信を行う際のボトルネックはTCP/IP stackにあり、その割合がもっとも高いと述べられています。

100Gigabitに向けた取り組み」でも述べていますが、今後も広帯域・高速化が続くネットワーク環境においては、TCP/IP処理のさらなる進化が求められているように感じます。

VYATTA USERS MEETING Autumn 2013参加のご報告

BWRZPOzCYAAggWbみなさま、こんにちは。さくらインターネット研究所 松本です。

2013年10月11日で開催されました「VYATTA USERS MEETING Autumn 2013 in Tokyo」に参加しましたので、ご報告致します。

当日資料も掲載されておりますので、ご一読頂けましたら幸いです

VXLANトラフィック解析について

vxlan-wiresharkみなさま、こんにちは。さくらインターネット研究所 松本です。

今回は、仮想化ネットワーク技術のひとつであるVXLANのトラフィック解析手法についてご紹介いたします。

この手法は「Simple VXLAN lab on Workstation viewing traffic with Wireshark Part – 1(VMware)」でも紹介されており、Linux上で一旦蓄積したネットワークダンプ(pcapデータ)をWiresharkで見られるというものです。

複雑に折り重なる仮想化ネットワークを安定的に動かすための、技術的な一助としてお役に立ちましたら幸いです。

IDF13: Microserver SoC

microserver2013v1みなさま、こんにちは。さくらインターネット研究所 松本です。

2013年9月10日~12日に米国サンフランシスコにて開催されたIntel Developer Forum 13で見つけた技術情報を共有致します。

CLDS003 – Intel® Microservers – Density, Power, and Other Design Considerations for the Next Generations of Intel® Server SoCs というセッションで、Microserverの適用領域とアーキテクチャについて述べられていましたので共有いたします。

Microserverは会社が継続的に開発を行っており、現在も進化が続いています。最近のMicroserverでは、10/40GbE Switchを筐体に内蔵し、複数ノードの通信を効率化しています。

Microserverを比較する際には、IAサーバーとは異なり 「消費電力あたりの性能値(Performance Per Watt)」 が使われ始めていますので注意が必要です。