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SAKURA Internet Inc.

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さくらインターネット研究所に未踏プロダクトグループと研究開発グループを創設しました

こんにちは、主席研究員のまつもとりーです。

ここ2年間は、自分の研究を進めるのではなく、よりチームとしての成果を最大化するために、研究所の活動の意味づけをしたり組織設計を見直し働く環境や制度の整備、チームビルディングを行いながら研究所の文化醸成にも取り組んできました。2年前に様々な設計と組織への適用を行い、1年以上その取り組みを実際に実践しながら、フィードバックを受けながらブラッシュアップを行ってきました。その結果として、研究所も人が多くなってきましたし、今後も更に増えていくことが想定されます。また、取り組みの専門性も少しずつグルーピング化されてきており、常に全体で活動するのは難しくなってきました。

これまで、研究所や自分を含めて「研究開発とプロダクト開発の両輪を回すことで、相乗効果により成果のインパクトを高めていきたい」という考えで行動してきましたが、それを実際に行うためには、個人個人でそういう活動をするだけでは不十分で、組織として、制度として、そして、文化としてその考えが組織に根付いている必要があります。そのための各種取り組みが2年の実践を経て機能し始めましたので、次のステップとして、全体としての文化や雰囲気はそのままに、よりメンバー間の議論が活発に行われ、深い議論ができ、チーム内での信頼関係が深まるように、グループ化を実施しました。

それぞれ、新たに創設した「未踏プロダクトグループ」と「研究開発グループ」の目的は以下の通りです。自分たちチームが社会に対してなすべきことは何か、そのなすべき事を達成するために自分たちがどのような存在にならないといけないのか、そのために何を意識して行動するべきなのかをチームで認識を合わせ、同じ方向に進んでいくために、各チームで度重なる議論を重ねました。議論のベースにはドラッカーのMVVを採用しています。

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更なる実践的な研究開発を目指して研究開発エンジニア2名をお迎えしました

まつもとりーです。さくらインターネット研究所では、各研究員が自由に研究をおこないつつも、ひとつの研究所全体のミッションとして、会社、あるいは、業界において今後数年先に必要とされる技術やプロダクトを、ある種の斥候チームとして調査したり研究したりしています

そのような背景の中、各研究員は専門領域の最新研究動向について調査しながら、その中で新しい研究を日々おこなっています。例えば、関連研究を大量に調査して課題を炙り出したり、研究の貢献を示すために沢山のコードを書いて評価したり、その成果や研究のストーリーを論文として言語化したりしています。

一方で、斥候チームとしてのミッションからした時に、そのような調査結果や研究成果を更に使いやすいようにする、例えば、OSSのようなソフトウェアに落とし込んでフィードバックの中からエンジニアがより使いやすいソフトウェアになるように実装したり、今後必要とされるプロダクトをより良いものにするための体系的な知識に昇華したりしていきたいのですが、そういった実践面の取り組みについて、なかなか手が回らないという悩みがありました。それ程、論文というフレームワークを使いながら、研究の価値を示していくことは大変な作業ではあります。

しかし、その価値をソフトウェアとしてエンジニアが当たり前に使ったり、体系的な知識として参考にしたりするような実践的な領域にまで引き上げられないまま、論文やPoCの実装としてのみ残されていくのは大きな損失であると感じていました。

そこで、さくらインターネット研究所では新たに研究開発エンジニアというポジションを設け、研究員が新しい研究として価値を示しつつも、その価値がエンジニアやプロダクト開発の助けとなるような実践的な領域に、研究者と研究開発エンジニアの両輪で引き上げていくための取り組みを開始しました。

そのために、まずは研究開発エンジニアとして2名をお迎えして、引き続きさくらインターネット研究所の研究開発成果やその為に調査して整理した最新の知見を、研究員と研究開発エンジニアの両方向からさらにブラッシュアップし、さくらインターネット、ひいては、業界全体に実践面からも貢献できるように取り組んで参ります。

そこで、本エントリでは、2022年2月からさくらインターネット研究所に配属された2名に自己紹介とこれからの取り組みを簡単に紹介してもらいます。

自己紹介 (田村)

はじめまして、さくらインターネットの田村です。2019年11月に入社して以来、主に新しいプロダクトの開発を行う部署の中で、基盤環境の整備やサービス開発を担当してきました。技術面ではKubernetesや、その周辺に触れることが多く、これまでに行ってきた具体的な取り組みとしては、Cluster APIを利用したカスタムコントローラーの開発などが挙げられます。

今回、さくらインターネット研究所の研究開発エンジニアとして、ソフトウェア開発や調査をはじめとする様々な取り組みに携わっていくことになりました。これまでの経歴の中では、顧客向けのシステム開発や、Webサービスの開発などが主な業務でしたので、少し毛色の異なる環境に身を置くことになります。とはいえ、今までに得た経験を活かせるところもあるかと思いますので、研究から生じる成果がより良いものになるように、研究員の皆様と協力して取り組んで参りたいと思います。

自己紹介 (野田)

はじめまして、さくらインターネットの野田( @sonod00 )です。
2月1日よりさくらインターネット研究所に研究開発エンジニアとしてジョインしました。
これまでは社内で新規プロダクトのマネージメントや開発を行っておりました。
この新規プロダクトをやるまでは別の企業でホスティング関係のインフラエンジニアをやっておりました。
新規のプロダクトを作って行く中で、プロダクトマネジメントやUXデザインの大事さとプロダクトマネージャー以外の職種もプロダクトについて知ることでよりよいプロダクト作りができると感じました。
自分自身、エンジニアをしていた頃はこんなことを考えることはほとんどありませんでした。
しかし、プロダクトに関する知識は、専門的なことも多く何から学ぶべきかわからない部分が多々あります。
そういったプロダクトマネジメントやUXデザインを一般化したりエンジニアとして汎用化していきたいと考えています。
また、今後来るであろうプロダクトを調査したり、タイミングによっては新規プロダクト開発もやっていきたいと考えています。
これから様々な形でプロダクトに関わって行ったり思っておりますので、よろしくお願いします。

チームの絆を深めるための総当り1on1の実施と1on1のときに気をつけていること

さくらインターネット研究所のまつもとりーです。

まずいきなりですが、最初にタイトルにあるように1on1と書いていますが、一般的に1on1というと、1on1をする側とされる側のようなイメージがあるようにも感じています。ですので、ここでいう1on1はあくまでお話する二人が対等でありたいという意図を込めて、研究所では例えば「研究相談会」などとして、する・されるのような立場があまりないようにしています。

いきなり脱線しましたが、ここから本題です。コロナ禍や日常的なリモートワークの影響の中、チームや組織でのコミュニケーションをどう改善するかという取り組みが各社沢山されてきていると思います。さくらインターネット研究所でも、夕方にみんなで集まって雑談したり、もくもく作業をするもくもく会をしたり、定期的な所謂1on1を設定したり、コロナの状況が一時改善したときは、たまにオフィスに集まってリアルにコミュニケーションをとったりしてきました。

また、チームの中でモチベーションが上がらない場合、自分の制御下で会話の場に入らず、コミュニケーションをとらない選択を簡単にできることから、どんどん気持ちが乗らない状況に陥っていくこともあります。そういった状況を避けるために、自分やメンバー間でそういう雰囲気を感じたら、それぞれが任意で会話をしたりしながら、チームのモチベーションを維持してきました。

一方で、それらの取り組みでなかなか改善できていなかった課題を整理してみると、

  1. オープンな場では話にくいような悩みについて相談しにくい
  2. 同僚、あるいは、ある種の仲間として、対等に信頼関係のあるなかでクローズドにざっくばらんに話ができない
  3. 1や2の話は自分の問題であるように矮小化して考えることがあり、同僚に気を使って誘いにくい

といったような状況がありえます。特に、3のような状況が複数のメンバーで生じた場合、任意に気づいた人が声をかけるといったことも起きにくくなり、チーム全体として少しずつストレスを抱え、弱まっていってしましいます。相談や悩みというのは、何でも上司と話たいわけではなく、当然同じ目線や同じ立場で話がしたいこともあるからです。

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さくらインターネット研究所で考える企業研究所の活動と価値や意義について

さくらインターネット研究所上級研究員のまつもとりー (@matsumotory) です。

去年度の後半から今年度前半にかけて、さくらインターネット研究所のメンバーの活動や貢献がとても素晴らしいなと思えてきたので、それをより自信を持って取り組んでいけるように、僕自身で企業研究所の活動や価値を考えてまとめたり、カンファレンスで発表したりしてきました。発表してきたスライドも充実してきましたので、本エントリで簡単に紹介していきたいと思います

InfraStudyという勉強会で発表した内容

まずは、研究所の活動がどういうもので、それぞれが会社にとってどう意義があるかについて、InfraStudyという多くのエンジニアが集まるコミュニティの勉強会で紹介しました。また、これらはそのまま社会にとっても価値のある活動にもなっていきます。企業で給料をもらって研究となると、表面的には自由に研究している事自体がどう会社への貢献になっているのか、ということについて疑問に思ったり、活動に自信を持てなくなったりすることで、それは研究者にとっても会社にとってもデメリットでしかないので、それをまずはちゃんと言語化しようと取り組み始めたきっかけの資料です

こういう内容をエンジニアにも理解していただくことで、相互に価値交換をしたり、共同で課題に取り組むことによって、より素早く、根本的な解決を行えるようなったり、新しいテクノロジーで新しい価値を届けるプロダクトを作っていけると良いと考えています

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インターネット技術第 163 委員会 ITRC meet45 で超個体型データセンターについて講演し、運営委員に就任しました

インターネット技術第 163 委員会 ITRC のmeet45において、講演のお誘いを頂きましたので、超個体型データセンターとさくらインターネット研究所のこれからの取組みについて、松本(まつもとりー)が講演してきました。

また、合わせて、さくらインターネット研究所の松本は正式にITRCの運営委員に就任しました。

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IEEE CS Flagship International Conference COMPSAC 2019 登壇・参加報告

2019年の7月14日から18日まで5日間にわたり、アメリカのミルウォーキーで開催されたIEEE Computer Society Flagship International Conference COMPSAC 2019に弊研究所の松本(まつもとりー)と坪内(ゆううき)が登壇・参加してきました。また、松本はペパボ研究所の客員研究員としても参加し、参加費や旅費等はペパボ研究所からサポート頂きました。ありがとうございました。

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コンテナ技術や研究者のキャリアに関する資料公開と研究進捗

さくらインターネット研究所の松本です。Twitter上では @matsumotory / まつもとりー として活動しています。

本エントリでは、わたしが2018年11月から2019年1月にかけて登壇した内容について簡単に紹介しつつ、利用した登壇資料をまとめて公開します。

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