日経Linux 2011年7月号にストレージの記事を執筆しました
さくらインターネット研究所の大井です。
これまで研究所の鷲北・松本・大久保で日経Linux様への連載記事の執筆を行ってきましたが、7月号(6月8日発売)掲載の最終回は大井にて「IaaSのストレージ技術」というテーマで記事を書かさせていただきました。記事内では、IaaS環境におけるストレージに必要な条件を、従来のストレージシステムと比較して取り上げています。紙面の都合上比較的易しい内容となっていますが、お手に取ってご覧いただけましたら幸いです。
SSDでRAID0×4を構成してみた
研究所の大井です。
先日、ストレージサーバのテスト機用のディスクとして、Intel製40GB SSDを複数枚購入しました。手元に到着後はサーバ1台ごとに1つずつ搭載する予定でしたが、全部箱から出して広げてみたところ、「このSSD4台をRAID0でストライピングしたらどうなるだろう?」という素朴な疑問が湧いてきました。そこで、予定していたサーバへの実際の取り付けの前に、この構成で簡単にディスクベンチマークを試してみましたので結果を報告したいと思います。
ParaScaleを試す(NFS接続編)
さくらインターネット研究所の大井です。
前回のParaScaleを試す(初期設定編)に引き続き、今回は実際にストレージシステムとして使用してみることにします。
ParaScaleではHTTPやFTPによるファイルシステムへのアクセスもサポートしていますが、今回はファイルサーバとして一般的なNFSを試してみました。大まかな作業の流れとしては
- ストレージプールからVirtual File Systemsという論理的な単位を切り出す
- 作成したVirtual File SystemsにNFS共有設定を与える
という、非常に簡単な操作になっています。
ParaScaleを試す(初期設定編)
さくらインターネット研究所の大井です。
前回のエントリ「ParaScaleを試す(インストール編)」より、引き続きParaScaleを試してみます。前回までの作業で、実験に使用する全てのノードへのParaScaleソフトウェアのインストールが完了しましたので、今回はWebインタフェースを使った初期設定を行っていきます。
今回の作業の概略は
- 全体の初期設定
- EULA同意
- ネットワーク設定
- メタデータ用デバイス選択
- システム内のストレージノード設定
- ストレージノードを使用可能な状態にする
- ストレージノードのデバイス設定
- ストレージノードの有効化
となります。
KVS活用例(URL短縮サービス編)
さくらインターネット研究所の大井です。
7月1日より、研究所にてKVSアルファテストサービスが始まりました。現時点ではKVSをバックエンドに活用した既存のアプリケーションパッケージは非常に少なく、ほとんどの場合は既存のソフトウェアをKVS対応に変更する、もしくはKVSを有効活用できるソフトウェアを最初から作成するものと思います。
そこで、KVSを活用したアプリケーションの例として何かアプリケーションが作れないかと考えてみたところ、最近のTwitter人気で目にする事も多くなったURL短縮サービスを思いついたので、余っていたドメインの有効活用も兼ねて「douj.in」という名称で作成してみました。
ParaScaleを試す(インストール編)
さくらインターネット研究所の大井です。
前回、概要を説明したParaScaleを、今回は実際にサーバにインストールしてみたいと思います。
(2010/07/12追記 例示したIPアドレス構成を一部変更しました)
ParaScaleを試す(概要編)
さくらインターネット研究所の大井です。
今回は商用の分散ファイルシステムであるParaScale Cloud Storage(以下ParaScaleと省略)を試してみたいと思います。ParaScaleはParaScale社が開発している有償のソフトウェアですが、公式サイトで無料の試用版を配布しているので、これを使って導入過程や調査した結果について書いていきたいと思います。
今回は「概要編」として、具体的な構築作業を行う前に、ParaScaleの特徴についてまとめてみました。