さくらの6rd(トライアル)>6rd設定方法(Debian6.0編)
ここでは、Debian6.0における6rdの設定方法について説明します。
※ 設定前にトップページの「提供条件」を必ずお読みください。
カーネルのバージョンアップを行う
Debian6.0に標準でインストールされるiprouteパッケージは6rdに対応していますが、カーネルのバージョンは2.6.32と古く、6rdに対応していません。そこで、まずはカーネルのバージョンアップを行います。
aptのレポジトリ参照先にexperimentalを追加します。以下のように入力してください。
# vi /etc/apt/sources.list (以下を追加) deb http://ftp.jp.debian.org/debian experimental main deb-src http://ftp.jp.debian.org/debian experimental main
新しいカーネルのパッケージが利用可能になるので、インストールを行います。
# apt-get update # apt-get -t experimental install linux-image-2.6.38-rc6-amd64
インストールが完了したら、再起動します。
# reboot
再起動後にカーネルのバージョンが上がっていることを確認します。以下のように2.6.38になっていれば成功です。
# uname -a Linux debian60-1 2.6.38-rc6-amd64 #1 SMP Tue Feb 22 15:15:55 UTC 2011 x86_64 GNU/Linux
6rdの設定を行う
設定手順は以下の通りです。ここでは、59.106.69.118のIPv4アドレスをもったDebianサーバでの設定例を紹介します。
- IPv6アドレスの算出
以下のように、IPv4アドレスをスペース区切りで引数に指定します。
# printf "2001:e41:%02x%02x:%02x%02x::1\n" 59 106 69 118 2001:e41:3b6a:4576::1
- /etc/network/interfaces ファイルの編集
viでファイルを開き、以下の内容を追加します。青文字の部分はそれぞれの環境に合わせて書き換えてください。
# vi /etc/network/interfaces (以下を追加) auto tun6rd iface tun6rd inet6 v4tunnel address 2001:e41:3b6a:4576::1 netmask 32 local 59.106.69.118 endpoint any gateway ::61.211.224.125 ttl 64 up ip tunnel 6rd dev tun6rd 6rd-prefix 2001:e41::/32 up ip link set mtu 1280 dev tun6rd
- 再起動
設定を反映させるために一度再起動します。
# reboot
- 設定反映を確認
起動後に設定が反映されていることを確認します。
# ifconfig tun6rd tun6rd Link encap:IPv6-in-IPv4 inet6 addr: ::59.106.69.118/128 Scope:Compat inet6 addr: 2001:e41:3b6a:4576::1/32 Scope:Global UP RUNNING NOARP MTU:1280 Metric:1 RX packets:35 errors:0 dropped:0 overruns:0 frame:0 TX packets:35 errors:0 dropped:0 overruns:0 carrier:0 collisions:0 txqueuelen:0 RX bytes:4480 (4.3 KiB) TX bytes:2800 (2.7 KiB) # ip tunnel show sit0: ipv6/ip remote any local any ttl 64 nopmtudisc 6rd-prefix 2002::/16 tun6rd: ipv6/ip remote any local 59.106.69.118 ttl 64 6rd-prefix 2001:e41::/32 # ip -6 route show | grep default default via ::61.211.224.125 dev tun6rd metric 1024 mtu 1280