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月別アーカイブ: 3月 2011

SAKURA Internet Inc.

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Erlang Factory 2011参加のご報告

2011年3月24日から2日、米国サンフランシスコにて開催されたErlang Factory SF Bay Area 2011に参加しましたのでご報告いたします。

Erlangは関数型プログラミング言語のひとつで、最近では電気通信設備用途からクラウド関連システムにまで用途を広げてきています。

研究所でも高い並列度での処理を可能にするシステムの一種として研究に取り組んでいますので、適宜皆様と情報共有をしていければと思います。

 

長距離伝送を実現するInfinibandケーブル

通常Infinibandケーブルはメタル線で数メートルから数十メートル単位までしか、以前は距離を保てないと言われていました。しかし、最近では100m単位までその距離を伸ばすことが出来ます。当研究所でもInfiniband通信を光ファイバーケーブルで通信可能な100mのInfinibandケーブルを入手し評価を行っています。

光Infinibandケーブルのベンダーのサイトでは、4,000mの距離も伝送可能とする解説も見られます。これでデータセンター内での設備間通信としても、Infinibandネットワークは有効なソリューションとなったと言えるでしょう。

小型高帯域Inifniband Switchの可能性

昨今、低価格で高帯域のメディアとしてInfinibandへの関心が高まっていますが、そのような状況で最新の機器のリリースも続いています。当研究所でもいち早く機器の評価を開始しています。今回入手した40Gbps QDR 8 port Infiniband Switchは片手にのるサイズで、全体帯域で320Gbpsのバックプレーンをもつ機器です。Infiniband QDRによるネットワーク構築もさらに手軽になってきており、こういった小型クラスタ用途向けの製品が出てくることは、業界がとても良い傾向にあると感じています。

Hack For Japan参加のご報告

2011年3月19から3月21日開催された、被災者支援のためのサービスを開発するためのオンラインイベント “Hack For Japan” のTechTalkにてお話をさせて頂きましたのでご報告いたします。

3月11日に起きた東北関東大震災で公共性の高い情報サイトへのアクセス集中とその改善ついて、短い時間ではありますが、さまざまな視点から情報共有をさせて頂きました。

私も参加をさせて頂いている「政府関係からの重要なお知らせ」や、それに関連する技術的な課題など、長期化も予測される情報インフラの課題や、被災者への情報提供支援などについて、少しでもお役に立てていたら幸いです。

都道府県Web死活監視システムを作ってみました

さくらインターネット研究所の菅です。

地震の影響で、一部の地方自治体のWebサイトにアクセスが集中して、サーバーダウンや、繋がりにくくなっている状況を受け、ホスティング関係者の方々がミラーリング等の支援を行っているようです。

これにより少しでも負荷が低減し、情報を必要としている方がいつでもアクセス出来る状態になると良いのですが、なかなか効果が分かりにくいのが現状です。そこで、簡単な死活監視が出来ないかと思い、httpingを利用したシステムを試作してみましたので、紹介させていただきます。

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6rdによるIPv6接続(Vyatta編)

当ブログをご覧の皆様こんにちは。さくらインターネット研究所の大久保です。

皆様、Vyattaをご存知でしょうか?当ブログでも弊社松本が過去何度か紹介をさせていただいておりますが、Linuxベースのシステムにルーティングやパケットフィルタなどの様々なパッケージを寄せ集めた高機能ソフトウェアルータで、クラウド環境での動作にも適していることから最近注目を集めています。

そんな、話題に上ることも多いVyattaですが、銀座堂の浅間さんが6rdに対応させるパッチを作成され、以下のブログで紹介されています。

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日本Vyattaユーザー会ミーティング参加のご報告

2011年3月4日金曜日に開催されました第二回日本Vyattaユーザー会ミーティングへ参加協力をさせて頂きましたのでご報告いたします。

Vyattaはオープンソースを組み合わせて創られたソフトウェアルーターであり、クラウド環境化で仮想ルーター等として利用されるケースも増えてきています。

会場ではLinux Kernelのネットワーク処理に関する熱い議論が交わされ満員の会場は、たいへん高い熱気を帯びていました。