VYATTAでつなぐインター・クラウド接続 (4)
さくらインターネット研究所 松本です。次回に続きソフトウェアルーターであるVYATTAのネットワーク運用技術についてみていきましょう。VYATTAはオープンソースで構成されており、外部からモジュールを好きなだけ追加することができます。今回はネットワーク・トラフィックモニタリング・ツールであるvnstatの機能追加してみました。
$ configure
# set system package repository lenny components main
# set system package repository lenny url http://cdn.debian.net/debian
# set system package repository lenny distribution lenny
# commit
# save
# sudo aptitude update
# sudo apt-get install vnstat
# vnstat -l -i eth0
Monitoring eth0... (press CTRL-C to stop)
rx: 12.91 kB/s 44 p/s tx: 44.25 kB/s 51 p/s
Fig.1 Real-time Network Traffic Monitoring using 3rd party open souce.
手順としては、VYATTAの元となっているLinux OSであるdebianのパッケージ・レポジトリーを登録し周辺情報を更新します。その上でパッケージとして提供されているvnstatを追加します。debianのパッケージに存在するソフトウェアであれば、どのようなものでも同様に導入が可能です。通常の商用ルーターなども場合、新たに機能を盛り込むことは、ほとんどの場合不可能であり、オープンソース・ソフトウェアとして作り上げられたVYATTAならではの機能ともいえます。
次回もVYATTAを用いたネットワーク運用技術について、皆様と情報共有していければと思います。
著者

松本 直人
客員研究員
1996年より特別第二種通信事業者のエンジニアとしてインターネット網整備に従事。システム・コンサルタント,ビジネス・コンサルタント等を経て2010年より現職。トヨタ自動車株式会社を兼業。研究テーマは、次世代モバイルセンシング(モノコトの見える化)、次世代モバイルアプリケーション等。