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ギャラクシアン導入と改造のコツ

ギャラクシアン
導入と
改造のコツ

こんにちは、さくらインターネットの鷲北です。

昨年のことなのですが、ARCADE1UPというメーカーがクラッシックなアーケードゲームを3/4スケールで再現したゲーム機を発売するというニュースが流れました。 私は中学生の頃にハマッていたギャラクシアンが大好きで、日本でも代理店から発売されると聞いて、すぐに注文しました。というわけで今回の研究ジョブログは、ギャラクシアン(ギャラガも遊べます)の導入についてご紹介致します。

設置場所の検討

まず最初に考えなければならないのは、どこに置くか、です。3/4スケールというのは割に大きく、気軽に自宅に置くわけにはいきません。かといって職場に置くのも、よほど理解のある会社でないと難しいと思います。その点さくらインターネットは大らかなので心配ありません…たぶん。何はともあれ一定の広さが必要ですので、きちんと場所を確保してから注文したほうがよいです。

また、パッケージはコンパクトなのですがかなりの重量です。気軽に持ち運べるようなものではないので、最終設置場所に届けてもらうように手配しましょう。私はAmazon.co.jpで注文したのですが、間違って自宅に届けてしまい、職場に運ぶのに大変な思いをすることになりました。

パッケージの大きさ目安。筆者の身長は175cm

開梱と組み立て

開梱と組み立てはそれほど難しくありません。組み立て式家具に慣れた方でしたら、簡単に組み上げられるでしょう。注意点としては、電動ドライバーは使用禁止、あまり大きなドライバーだとネジが入れづらく、組み立て時に支障が出る箇所がある、ということです。部材はMDF板なのですが、非常に薄く最小限のパーツで構成されているため、構造的に少々弱く見えます。ネジを締め付けすぎるとヒビ割れてしまいそうなので注意が必要ですし、叩いたり荷重をかけ過ぎると壊れてしまうと思います。一見、業務用のアーケード筐体っぽくみえますが、本物ではないので、オトナが体重をかけるとつぶれてしまうことでしょう。

組み立ての様子。中はスカスカ
ディスプレイ配線の様子。接続はシンプルで簡単
とりあえず完成

組立作業は一人で行って1時間ほどで完了します。

プレビュー

早速ゲームで遊んでみた感想をまとめてみます。

  • マニュアルはすべて英語のままでした。日本語マニュアルはWeb公開版のみだそうです。
  • ハイスコアは電源を切っても記録しておいてくれます。とはいえ、ギャラクシアンはハイスコアを1つ記録するだけですので、誰の記録かは自己申告です。ギャラガはベスト5まで記録でき、3文字のイニシャルが登録できます。昔のゲームセンターのホワイトボードを用意してメモっておく運用になるでしょう。
  • 組み立てのところで「構造が弱くみえる」と書きましたが、普通にプレイする分には問題ないです。ただし組み立てた身としては、過度にボタンを叩いたりレバーを押したりは怖くてできません…
  • ゲームは最高です。まあ元々ギャラクシアンのファンなので文句のつけようがありませんが。なおギャラガ・ファンの社員の意見によると、難易度は高めに設定されているそうです。
  • レバー操作が、コントローラーを保護しているアクリル板に干渉しているように思えます。これについては次節で対処方法を説明します。
  • 音量調整用のスイッチ「OFF・小・大」がついているのですが、小でも結構大きな音がでるので場所を選びます。
  • ボタンがいまいちです。

レバーとアクリル板の干渉に対処する

完成品をプレイしてみて真っ先に思うのは、レバーの操作性です。実は搭載されているレバーは左右だけでなく、上下にも入力可能なジョイスティックで、MDF板に切られた溝によって左右方向に稼動域を制限している仕組みになっています。このため、ゲームに熱が入ってくるとMDF板や保護として被せてあるアクリル板に干渉し、ノイズの原因になったり、そのうち割れてしまわないかと心配になったりします。そこでこの部分を保護するために、プラスチックの薄い板を被せることにしました。適当な部材が見当たらなかったのですが、飲み薬の包装シートの端の部分を加工することでちょうどよい板が作れたので、それを両面テープで留めることで対処しました。プラスチック板はアクリル板よりも摩擦が低く、すべりもよくなって操作性も向上しました。

実際に干渉する部位は小さいので、半分ほどの幅で十分足りる

イヤホンジャックを追加してみる

※ ここからの改造は製品に直接変更を加えます。私は正規の保証が受けられないことを承知で実施しています。なお当記事を参考に同様の改造を行って生じるいかなる事象について、私は責任を負いませんのであしからずご了承ください。

本ゲーム機には一応ボリュームスイッチがあって、 「OFF・小・大」 の3つのポジションで音量が変更できますが、小の位置でも結構な音がでます。かといってOFFにしてしまうとギャラガの場合支障がでます(分かりますよね)。そこでイヤホンでゲームができるように改造したいと思います。スピーカーの回路からバイパスしてしまえば、簡単にイヤホンジャックを追加できそうです。

コンソールの背面の保護板を外し、回路を露出させたところ

スピーカーに繋がっているリード線を切ってバイパス回路を入れてしまうのもアリですが、部材をそろえるつもりがあるのなら、基盤上のコネクタから分岐させることもできます。

スピーカーに繋がるXHコネクタ。「SPK」と書かれている

ここに、可変抵抗器とスイッチ回路つきステレオミニジャックを挟み込みます。回路図はこんな感じです。ちなみに私は半田鏝は握りますが正規の電子工作の教育を受けたことがありませんので、図版はかなりいい加減です。

回路図。ミニジャックはステレオなので二重に配線する

可変抵抗とミニジャックは秋月でもAmazonでも買えます。XHコネクタは少々特殊ですが、私の場合職場にある部材を分けてもらうことができました。sakura.io開発チームは素敵な電子工作室を持っていて、コネクタのかしめも丁寧に教えてくれるのです。

XHコンタクトピンのかしめ
回路図通りに配線。
半田が芋っぽいのは突っ込まないでください…
完成したバイパス回路

後は、これを先ほど示した基盤とスピーカー・コネクタの間に挟むだけです。ミニジャックにイヤホンを差し込むと、スピーカーの方は切れ、イヤホンからゲーム音が聞こえてくるようになります。

さて、ここまでできたら、今度はミニジャックを筐体に取り付けなければいけません。ここまでは非破壊工作でできましたが、ここからは取り付けるために穴を開ける必要があります。

可変抵抗器もミニジャックも、取り付けるためのネジは非常に短く、せいぜい1mmぐらいの板にしか付けられません。そこで部品はアルミ板などに取り付け、それを筐体のどこかに取り付ける方式にします。まずアルミ板の調達です。近所の東急ハンズで、10cm×10cm、厚み1mmのアルミ板を買い、ついでに穴あけ加工を依頼します。図面を持ってお店に行くと、担当の気のよいお姉様が丁寧に対応してくれ、加工に必要なアソビを加えて調整してくれます。以下に掲載するのは調整前の図面ですので、あくまでも参考ということでご覧下さい(ちなみに修正後の赤ペンの入った図面は、東急ハンズが回収してしまったため手元に残りませんでした。頼めばコピーはくれるそうです)。

アルミ板加工指示図(調整前)

左の穴がミニジャック、右の穴が可変抵抗器です。担当のお姉様と話し合ったところ、各穴には0.5mmのアソビを設けるべしとのことでしたので、すべてそのように修正してもらっています。また一番右にある3mmの穴は可変抵抗器の回転防止ツメ用のものなのですが、これには本体のアソビがあるのでこのままで、という注文で出しました。加工は10時にお願いしたところ16時に完了して受け取りました。穴あけ1つに108円でしたが、角を丁寧に取っていただいたりしてすばらしい出来具合でした。

加工後のアルミ板

これに、黒のカッティングシートを貼り付けて筐体と同じ色に合わせます。

カッティングシートで黒色にする

次に、いよいよ筐体に穴をあけます。実はここで別に板を買ってきて交換することを考えたのですが、ホームセンターで普通に手に入る木材の厚みが5.5mmであるのに対して、取り付け位置に使われているMDF板が5mmとなっていて、ぴったりした部材が手に入りません。なんだか微妙なところでインチとミリの違いがあるようです。そこで仕方なく、直接本体に穴をあけることにしました。

場所を決め、ドリルで穴をあけ、ニッパで切り取る
ヤスリで仕上げたところ。アルミ板で隠れるので
仕上げは適当。分かりづらいが固定用のネジ穴も
あいている
部品を組み付けたところ(裏側)
完成。イヤホンを実際にさしたところ

以上の改造によって、イヤホンでゲームプレイできるようになりました。

ボタンを交換する

さてゲームをやりこんでいるうちに、だんだんFIREボタンに不満がでてきます。第一に押すときの音がいまいちであること、第二に連射に不向きなボタンであることです。簡単に言うと、どうも安っぽいのです。実はギャラクシアンは連射できないゲームなので問題はないのですが、ギャラガ・ファンからは不評でしたので、色々調べてみることにしました。特にアキハバラ方面では基盤文化も盛んなので、ゲーマー御用達のボタンぐらいすぐに手に入るだろうと思ったのです。

ところが標準搭載のボタンを調べてみて、とんでもないことが判明しました。日本で手に入る標準のボタンの径は30mmなのですが、本ゲーム機のボタンは28mmなのです。これまたインチとミリの違いでしょうか(中途半端すぎてよく分かりませんが)。

筐体の穴を広げるのは難易度が高すぎます。そこで日本製ボタンはあきらめて、アメリカのゲーマーの意見を聞くことにしました。とはいえアメリカ人のアーケード・ゲーマーの友人はいないので、Youtubeで検索してみることにしました。ARCADE1UPは本国においてすでに半年以上先行して販売していますし、アメリカ人はDIYが大好きです。動画を検索してみると、本家ARCADE1UPがボタン交換方法を動画で説明しているほどです(わははのは)。というわけで、あるゲーマーが勧めていたゲーム機用ボタンが、Amazon JPでも注文可能だったので、これを入手して交換することにしました。

HAPP社(現在はSuzo-Happ社というらしい)のボタン

標準品との違いは、明らかにスイッチ部材のグレードが高いという点です。標準品はスイッチを押す部分に金属製のテコが入っていて反応速度に大きな問題を抱えていましたが、本スイッチはボタンが直接スイッチを押すため、レイテンシが小さくなっています。少なくともこのボタンに交換して、ギャラガのプレイには問題がなくなったようです。また他のメリットとして、スイッチ部材が規格品で簡単に取り外し・交換可能ということが揚げられます。これをよりグレードの高い部材に交換すれば、クリック感やスイッチ感度を変更できると思われます。

さいごに

こうして、ギャラクシアンで遊べる環境が整い、50円ゲーセンに通った高校生の頃のように、仕事が終わって帰る間際に毎日ハイスコアチャレンジをしている今日この頃です。実のところ、ギャラクシアンが好きなだけでそんなにうまいわけではなく、今のところハイスコアは24,220点です(ちなみにギャラガの方は99,660点、社内最高得点はクラウドチームのFさんが出した231,680点が今のところトップです)。

最終的には、会社の受付に置けたらいいなと思っているのですが、筐体のメンテナンスはきちんとやらないといけないので、これをどうするかが課題です。上述の通り構造に不安があるので、ちょっとしたことで壊れてしまうかもしれませんし、その場合にどう回収するかを決めておかなければいけません。その辺を総務と握れれば、当社受付でギャラクシアンを遊んでいただけるようになるかもしれません。


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