ロボットがつなぐ遠隔地コミュニケーション(1)
さくらインターネット研究所 松本です。今回はネットワークを介した遠隔地をつなぐコミュニケーションの研究をご紹介いたします。
北米地域ではテレプレゼンス(Telepresence)と呼ばれる技術で、最近ではロボットを用いたRobotics Telepresenceというマーケットも形成さつつあります。ロボットを介して遠隔地にある事業所で、あたかも自分がそこに実在しているようにコミュニケーションを取ることができ、電話やチャットよりも機動的に振る舞うことができるのが大きな違いです。当研究所でも、昨今のクラウド・コンピューティング化にともない、遠隔地とのより密度の高いコミュニケーションの必要性に着目し研究を開始しました。
第21回高専プロコンのご紹介
さる10月16日~17日、高等専門学校連合会主催の「全国高等専門学校第21回プログラミングコンテスト」に、自由部門審査員として参加してきましたので、そのご紹介と報告を致します。
高専(高等専門学校)というと、最近ではNHK等でしきりに放送されるロボコンが有名ですが、ソフトウェアのコンテストも開催されており、当高専プロコンは今年21回目を数えるロボコン同様に歴史ある大会です。当社社長の田中は舞鶴高専出身で、さくらインターネットの最初のサービスは校内のサーバで構築されたという縁もあり、プロコンへのスポンサーシップに加え、私(鷲北)が審査員として参加させていただきました。
仮想化でつくるスケーラブルSMPシステム(1)
さくらインターネット研究所 松本です。今回は仮想化技術を使ったスケーラブルSMPシステム構築についてご紹介させて頂きます。
仮想化では一つの物理ハードウェアを複数の仮想マシンとして利用することが一般的ですが、今回は複数の物理ハードウェアを一つの仮想マシンとして動作させています。
SMPとはSymmetric Multiprocessingの略称であり、CPUのマルチコア化によりLinux等でも一般的に利用され、マルチコア・マルチスレッドに対応するプログラミングも日々増加しています。今回の実験では、仮想的にSMP化を行いスケールアップしたハードウェア環境におけるマルチコア・マルチスレッド対応プログラムの性能評価と今後の可能性について検証を目指しています。
Infinibandで変わるデータセンター内通信(1)
Infinibandは2000年にInfiniBand Trade Associationにより標準化が行われ、現在10Gbpsから40Gbpsの帯域を持つインターフェイス規格として実用段階あります。数多くのスーパーコンピューター・システムで用いられた実績があり、関連するオープンソース開発組織にOpenFabrics Allianceなどが存在します。昨今のこのInfiniband製品の広帯域化と価格下落が著しく、サーバーやストレージ関連業界の中でも注目が集まり、先日国内でもInfiniband DAY[01]というイベントも開催されたばかりです。
日本VYATTAユーザー会ミーティングのご報告
さくらインターネット研究所 松本です。今回は2010年9月30日に開催された日本Vyattaユーザー会にて講演を行いましたのでご報告いたします。
このミーティングにはVyatta社 Principal Engineer, Stephen Hemminger氏も米国本社よりお越しを頂き、日本のVyattaユーザーとの最初の対話をされました。ミーティングに参加される方がの職種も様々な会社のネットワーク・エンジニアからシステム・インテグレーターの方にお集まりを頂き、活発が議論や意見交換が行われていました。
ミーティングでは「ソフトルーターの概要と今後の展望」「Vyatta技術詳解」「クラウドネットワークの根幹を変える仮想ルータソリューション」「ISPにおけるVyattaの価値と評価」と題されたプレゼンテーションが行われ、私もそのひとつを担当させて頂きました。当日はたいへん足元の悪いなかにも係らず参加登録数では100名を越える方からのご参加を頂いておりました。ご参加頂きました皆様、誠にありがとうございました。内容がお役に立ちましたら幸いです。
当日資料:「クラウドネットワークの根幹を変える仮想ルータソリューション」(PDF 2.68MB)
クラウドインフラ設計セミナーのご報告
さくらインターネット研究所 松本です。今回は2010年9月14日に開催されましたアイティメディア株式会社主催による「クラウドインフラ設計セミナー」にて講演を行いましたのでご報告いたします。
ご参加頂きました皆様、誠にありがとうございました。内容がお役に立ちましたら幸いです。
当日資料: 「魅力的なクラウドサービスの作り方」 (PDF 1.16MB)