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月別アーカイブ: 5月 2010

SAKURA Internet Inc.

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JANOG26プログラム公開

皆様こんにちは。さくらインターネット研究所の大久保です。

以前ブログでご紹介させていただきましたとおり、7月8日〜9日に恵比寿で開催される「JANOG26」の共同企画編成委員長を務めさせていただいております。

今回もちょっと宣伝なのですが、先日JANOG26のプログラム採否が確定し、5/18に以下のURLにてタイムテーブルを公開いたしました。

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ParaScaleを試す(概要編)

さくらインターネット研究所の大井です。

今回は商用の分散ファイルシステムであるParaScale Cloud Storage(以下ParaScaleと省略)を試してみたいと思います。ParaScaleはParaScale社が開発している有償のソフトウェアですが、公式サイトで無料の試用版を配布しているので、これを使って導入過程や調査した結果について書いていきたいと思います。

今回は「概要編」として、具体的な構築作業を行う前に、ParaScaleの特徴についてまとめてみました。

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memcachedプロトコルCAS操作について

当ブログをご覧の皆様こんにちは。さくらインターネット研究所の大久保です。

ご存知の方も多いと思いますが、先日、分散KVSの一つであるkumofsが、バージョン0.4.0にてCAS操作をサポートされたそうです。以下は開発者である古橋さんの日記のURLです。

▽ kumofs-0.4.0リリース – CAS操作をサポート
http://d.hatena.ne.jp/viver/20100514/p1

今回は突然ですが、番外編としてCAS操作について取り上げたいと思います。

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KVMを使う(ディスクの動的追加編)

仮想化環境ではディスクやメモリなどのリソースを必要に応じて増減できる点が魅力です。今回はKVMのゲストOSを動作させたまま、ディスクを追加する方法をご紹介します。

ディスクの動的追加について調べると、KVMの本家サイトにあるHotadd pci devicesというページに行き当たります。このページの方法を要約するとこんな感じです。

  1. HDDはPCIのSCSIコントローラと共に動的に追加する
  2. ゲストOSはPCIカードの動的な増減を検出しなければならない
  3. そこでpci_hotplug関連のカーネルモジュールをロードする
  4. qemuのモニタからPCIカードとHDDイメージを追加すると、ゲストOSが動的に検出してくれる

なるほど。ちょっと試してみましょう。

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Flareを使う(複数台構成)

当ブログをご覧のみなさまこんにちは。さくらインターネット研究所の大久保です。

前回に引き続き、今回もFlareを取り上げたいと思います。前回はFlareをインストールし、とりあえず1台のサーバで動作させるところまでを説明しましたので、今回は複数台のサーバで動作させ、分散KVSの仕組みについてご紹介したいと思います。

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FoursquareとAmazonEC2

連休直前の4月27日、さくらインターネット社内の技術系でない部門スタッフ向けにクラウド・コンピューティングとは何かというテーマのプレゼンを行いました。内容の大半はさくらのサービスとAmazonEC2との比較だったのですが、その中でFoursquareというサービスを取り上げました。

実は私(鷲北)は持ち歩くタイプのコンピュータが嫌いです。理由はきちんとしたキーボードが付いていないとうまく使えないからです。携帯電話はもちろん持っていますが電話としてしか使っておらず、メールも碌に打ったことがないような状態が13年続いていました。ところが4月にdocomoがAndroid携帯を出すというので、ふらりと寄ったヨドバシで買ってしまい、せっかく買ったのだからとアプリを入れて遊び始めました。そうして利用し始めたサービスがFoursquareです。

Foursquareは簡単に言うと、GPS搭載携帯から位置情報を送り、地図上にVenueと呼ばれるマーカを置いていくものです。たとえば食事に行ったレストランや買い物をした店をマークするのですが、既存のマーカに足跡を残したり、未登録の地点であれば新規に登録することができます。他のFoursquareユーザの足跡もチェックでき、どれぐらいの人が訪れているかも分ります。足跡を残すと自動的にツイートする機能もあり、以前からフォロワーの間でも流行っていたので、スマートフォンを手に入れたらぜひ遊んでみようと思っていたのでした。

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