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SAKURA Internet Inc.

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さくらインターネットにおけるアニーリングシステム評価の取り組みのご紹介、発表資料公開

こんにちは、さくらインターネット研究所の菊地です。

さくらインターネット研究所で実施中のアニーリングシステム評価についての資料を公開いたします。この資料は、2019/08/30に開催される「CMOSアニーリングマシンワークショップ」(日立製作所さんと共催)での講演資料です。

講演概要より:さくらインターネット研究所では、次世代のコンピューティング環境・コンピューティングインフラのあり方を常に探求し、先陣を切ってその実現を目指すため様々な研究評価を実施しています。この度、アニーリングシステムをさくらのクラウドにて評価しましたのでその結果についてお話いたします。また併せて、CMOSアニーリングの今後のさくらでの取扱の方向性について、また一つの適用実例として同システムをFogコンピューティングへ応用した事例について、ご紹介予定です。

資料のダウンロードはこちらからも可能です。

高遅延環境でのPercona XtraDB Clusterの振る舞い

こんにちは、さくらインターネットの鷲北です。

Percona XtraDB Clusterを試す という記事では PXC を構築して動作させる手順を示したわけですが、これを使って実験をしてみたいと思います。まずは背景について説明していきましょう。

背景

ゆううきさんエッジコンピューティングを生かしたウェブアプリケーションホスティング構想 という記事で、エッジコンピューティング環境下においてウェブアプリケーションがどのような課題をもつかについて論じています。そしてその中で、通信レイテンシ(遅延)の大きな(25ms-50ms)環境下においてデータベースが受ける影響について触れています。

本稿で取り上げたいのは、ウェブアプリケーションの構成パターンについて論じているところで示された、「3-tier構造をすべてエッジに配置、かつリーダーレスである構成」の例です。

ゆううきブログ 図1より一部引用

このようなリーダーレスなデータベース・クラスタを構成するには、PXCはうってつけと言え、環境を簡単に構築することができます。またさくらのクラウドは東京と石狩にゾーンを持ち、その間を繋ぐ回線もあって、比較的大きな遅延も実現(?)できます。上図を模した実験環境を再現することができるのではないかと考え、実行したのが本稿です。

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Percona XtraDB Clusterを試す

こんにちは、さくらインターネットの鷲北です。
もうずいぶん前になりますが、研究所ブログでは MariaDB Galera Clusterを試す(1)(2)(3) というシリーズで master/master 構成のデータベース・クラスタが簡単に組めるGalera Clusterというシステムを紹介しました。あれから6年が過ぎてしまい、システムはアップデートされているのに記事は古いままなので、ぼちぼち書き直すかということで、今回はPXC(Percona XtraDB Cluster)をご紹介したいと思います。

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データ流通実証実験の中間報告書を公開いたします

こんにちは、さくらインターネット研究所の菊地(@kikuzokikuzo)です。

さくらインターネット研究所では、NECさんと共同で、データ流通実証実験を2018年3月より実施しています。この度、開始後1年ということで、中間報告書を作成いたしましたので公開いたします。

データ流通実証実験とは何なのか、どのような内容なのか、また1年やってきた結果はどのようなものであるのかについては、中間報告書本文をぜひご覧いただきたいと思いますが、以下に簡単に要約しておきます。

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Hosting Casual Talks #5でコンテナランタイムや分散クエリキャッシングの発表をしました

さくらインターネット研究所の坪内 (@yuuk1t)です。2019年3月22日にさくらインターネット福岡オフィスにて開催されたHosting Casual Talks #5にて、さくらインターネット研究所から発表した3件の発表を紹介します。当日の様子はTwitterのハッシュタグ #hostingcasualで眺めることができます。

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ギャラクシアンをIoT化する

こんにちは、さくらインターネットの菊地です。

最終的にIoT化改造されたギャラクシアン。外見上の変化は最小限に。

さくらインターネットにARCADE1UPのギャラクシアン/ギャラガの筐体がやって来てそして改造された経緯については、先日、弊研究所の鷲北が紹介しました(記事はこちら)。ゲームは好きですがシューティングは苦手な菊地はただ暖かく見守っていたのですが、当該記事内で鷲北(以下、所長)が「受付に置きたい」という話をしており、びっくり仰天しながら「であればリモートメンテナンスできないとだめですね」という展開となり、この度、この筐体をコネクティッドにする計画を始めました。ということで、おそらく世界初?のIoT化したギャラクシアンがとりあえず完成致しましたのでその詳細をご紹介いたします。

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超個体型データセンターを目指す当研究所のビジョン

こんにちは、さくらインターネット研究所の鷲北です。当研究所は中・長期のビジョンに立ち、3~5年先に役立ちそうなことを考えることを任務としています。このビジョンについては、これまで研究員各位の自由にある程度まかせていたのですが、このほど共通認識としてとりまとめをしてみましたので、ここに公開したいと思います。

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